*ドイツの冬
それはもう寒いです。おっとその前にドイツ全土について、説明しなければなりませんね。気候は、大きく分けて北,中央,南に分かれます。北はハンブルグに代表されますが兎に角、天気が変わり易く、私のいた11月でも、朝晴れ→午前中吹雪→昼過ぎ雨→3時過ぎ晴れとめまぐるしく変わっていました。南はやはりミュンヘンですが、比較的天気が安定していて、晴れの日が多く、BMWの青と明るさ(といってもラテンほどは無い)は、この気候からくるものだなと思わせます。東のほうは、殆ど行ったことが無いので、ゴメンナサイ。 私のいたのは中央(デュッセルドルフの近所)ですが、適度に暑く(日光浴できる程度)適度に寒い(信州程度?)ところでした。丘ばかりのドイツですが、スキー場が有りました(標高900m程度)ので、やはりそれなりに寒いといって良いのでしょう。
平地にも雪がしばしば降りましたが、当時、市場にはスノータイヤ程度しかなく、殆どの車がそれさえ履いていない状態でした。そんなですから当然私も履いていません。E30はお尻が軽いことは皆さんが良く知っている通りです。購入のとき、会社のドイツ人にも、雪の日は気を付けろ、と言われました。そんなでしたので、冬支度として、タイヤはミシュランからコンチネンタル(と言っても普通のもの)に履き替え、トランクには20kg程度の重りを載せていました。本当に寒いと雪や氷の上でも滑りにくいもので、結構走ります。
除雪はたいしたもので、アウトバーンや幹線道路はすぐにされ、塩も撒かれます。それでも、早朝のアウトバーンで踏み固めてあった時が有り、試しに100km/hまでスピードを上げてみたのですが、これでもちゃんと走れるものだと感心したことが有りました。もっとも、これで急ブレーキ踏んでも止まらないだろうとは思いますが。 そうかと思えば一方、気温が多少緩んだ日本のような雪は曲者で、アパートの前50メートル程の緩い坂が上れず、路上駐車したことも有りました。